【工事作業手順書(参考:A~C)】



【A】機械設備組付け

1.加工品(以下、部品)の確認。

2.購入品の確認。

3.機械図面(組図)を見て、部品と購入品を組み付ける。

 (わからない事は[ やさしい実践 機械設計講座 ]

  調べてください(Written by 光匠技研 さま)。

4.エア配管を綺麗にまとめ固定し、バルブにつなぐ。

5.カバー(安全カバー)の取り付け。

6.機械の調整をする。(仕上げ)



【B】機械設備の移設工事、据付工事



【C】機械設備改造





【A】について(組付け)

1.加工品(以下、部品)の確認。

 ・部品が図面通りに加工されているか確認。

 ・タップ穴の確認。(タップ加工の確認)

 ・加工面を砥石掛け確認。(バリが無いことを確認する)



2.購入品の確認。

 ・購入品リストと現物に間違いが無いかを製品番号の確認をする。



3.機械図面(組図)を見て、部品と購入品を組み付ける。

 ・ベース架台をレイアウト図面通りに据え置く。

 ・ベース架台のレベル(水平)をだす。

 (ジャッキボルトにグリスを適度に塗る事)

  始めは3点のボルトで水平を出す方が水平を得やすいので、3点一列

  の中央の1本ともう片側の3点の四隅の2点を利用し、これら3点で

  仮に水平を出して、水平が3点で出たら、中央の1点を残りの荷重を

  2点の隅へ分散させて4点で水平を出します。その後、中央の2点で

  さらに水平が崩れてしまわない程度に、重量を支えます。縦方向・横

  方向の全ての水平がずれていないことを確認して、すべてのボルトの

  ロックナットを締めれば完成です。

 ・機械取付け面のバリや打痕を砥石掛けし、ゴミなどを取り除く事。

 ・部品は常に水平と直角を意識して取り付ける。

 ・プレート、ブラケット、ブロックなどの部品は図面で指定のボルト

 (指定が無ければ、1.5倍のねじ部の長さで使用)で取り付ける。

 (例)M4ボルトの場合、取り付けネジ部が6mm以上。

  ※ボルトを底アタリさせない事。座金の有無を確認する。

 ・LMガイド(リニアガイド)がある場合(THK、MISUMI参照)

  LMレールの取付け

 (1)LMガイドの相手機械取付け面のバリ、打痕およびゴミなどを

    組付前に必ず取除きます。

 (2)ベース面の基準ピン(基準溝)の確認をする。

 (3)LMガイドの基準面の表示は、LMブロックのTHKマークの反対

    側LMレールは線引きマーク側が基準面となります。使用上どう

    してもLMレールとLMブロックの基準面の位置関係を逆にした

    い場合や、グリースニップルの向きを反対側にする必要がある場

    合は、必ず担当者に相談をして指示に従う事。

 (4)LMレールをベース上に静かにのせ、LMレールが取付け面に軽く

    密着する程度にボルトを仮締めします。(ベースの基準面にLM

    レールの基準・線引きマーク側をあてます。)

 (5)LMレールの平行度(精度)を2/100以内にしてレールを固定。

    精度はテーブルの走りによる方法を使用して、基準側のLMブロ

    ック2個をテーブル(または測 定用仮テーブル)に固定し、従動

    側のLMレールとLMブロック(1個)は共にベースとテーブルに

    仮締め状態とします。テーブル上面に固定したダイヤルスタンド

    から従動側のLMブロック 側面にダイヤルゲージをあて、軸端より

    テーブルを移動させて従動側LMレールの平行度出しを行いながら

    順次ボルトを固定します。

    ※取付けボルトはトルクレンチ等を使用して規定トルクで締付け

    ます。(LMレール取付けボルトの締付手順は中央位置から軸端

    へ向けて順序よく締付けていくと安定した精度が得られます)

    ・LMブロックの取付け

    (1)LMブロック上にテーブルを静かにのせ、取付けボルトを

       仮締めします。

    (2)基準側LMブロックをテーブル側面の基準面に押しあて、

       テーブルの位置決めをします。

    (3)基準側、従動側の取付けボルトを本締めして組付け完了。

      (取付けボルトの締付けは対角線上に順次行なうとテーブル

       の固定が均等化できます。)

 ・アクチュエーターの取付け

  位置決めピンの有無を確認する。

  ※位置決めピンは無理に叩き込んで入れない事。

  平行度の確認や精度だしは、必ず担当者に相談して指示に従う。

 ・シリンダーの取り付け

  位置決めピンの有無を確認する。

  ※位置決めピンは無理に叩き込んで入れない事。

  ロッド部の部品取り付けは、細目と並目を間違えないこと。

  エア開口部はゴミが入らないようにする。

  オートスイッチは、外れないように軽く仮締めをする。

 ・モーターの取り付け

  位置決めピンの有無を確認する。

  ※位置決めピンは無理に叩き込んで入れない事。

  フランジはボルトを同一のトルク(ねじる力)、対角で締め付ける。

  トルクレンチを使用して、各ボルトのトルクを確認。

  ※テーパー部は無理に叩き込んで入れない事。

  軸継手(カップリング)の有無を確認する。

  モーター軸の振れの確認をする(不具合が無いか確認)。

  モーター軸と対象物の軸のズレ確認をする。

  パワーロックは締め付けに注意する。

  ※必ずトルクレンチを使用して締め付ける事。

 ・キー材の取り付け

  キー溝にキー材を入れる時はガタの無いようにする。

  ※無理に叩き込んで入れない事。

 ・軸受け(ベアリング・ブッシュ)の取り付け

  取り付けたあと、グリス塗布や注入の使用の有無を確認する。

 ・歯車(ピニオン)、歯板(ピニオンラック)の取り付け

  取り付けたあと、グリス塗布する。※塗りすぎないこと

 ・チェーン、スプロケット(歯車)の取り付け

  チェーンのリンク数の確認をする。

  チェーンを取り付けた後に適度なテンションにする。

  チェーンを取り付けた後にグリス塗布する。

  ※ハリ具合(テンション)が分からない時は、必ず担当者に聞く。

  ※グリスは塗りすぎないこと。



4.エア配管を綺麗にまとめて固定し、バルブにつなぐ。

 ・エア配管に気圧図面のバルブ番号を記入する。

 ・エア配管の固定用のマウントして、DINレールなどを取付ける。

 ※購入品等に切粉が入らないように穴あけする時は周りを養生する。

 ・エア配管に指定があるか確認する(例)可動部はTUZ使用など

 ・結束バンド(インシュロック)で縛りすぎないこと。

 ※エア配管をつぶさないようにする。

 ・エア配管は、可動部と干渉(接触)させないようにする。

 ・シリンダーとバルブの継手部は、配管の抜き差しが出来るように

  余長をつくるようにする。

 ・バルブやスピコン等に銘板を取り付ける。



5.カバー(安全カバー)の取り付け。

 ・カバーが無理なく適切に取り付くかを確認する。

 ※不具合は担当者に相談する事。(勝手な判断はしない)

 ・機械の可動部との干渉がないか確認する。

 ・カバーの隙間から機械の可動部に腕や指先が入らないか確認する。

 ※危険性がある場合は、必ず担当者に報告して(知らせて)対応する。



6.機械の調整をする(仕上げ)。

 ・各センサーの感度や動作状況を確認する。

 (例)ワークの有無を確認しているか。

 ・マスターワークや芯出し冶具を使って、精度測定後に調整を行う。

 ・不具合を改修する。(わからない事は担当者に聞く)



【B】について(移設・据付工事)

・解体作業(移設)…解体の前に、機械本体のレベル(精度)を確認。

 ※必ず水準器を使用すること。

・解体の前に、機械本体の高さを確認する。

 ※トランシット・レーザー墨出し器使用。

・解体の前に、復元作業が出来るように連結部にはケガキをいれる。

 ※他人でも復元が出来るように機械番号をわかり易く明記する。

 (レイアウト図面にも、アルファベットや記号で分けるとわかり易い)

・解体後は養生を適切にする。(ドレン配管系・フランジなど連結部分)

 ※油漏れは厳禁!養生は注意をしながら丁寧に行うこと。

・据付工事…レイアウト図面通りに線引きがされているか確認する。

 ※きちんと線引きがされていない場合は担当者に報告する。

・機械本体の垂直を出しながら図面通りに高さをだす。

・解体した付属の部品を復元する。

・機械本体の水平レベルだしをする。

・機械本体を指定のアンカーボルトで固定する。

・再度、機械本体の水平レベルを確認し、担当者へ必ず報告。



【C】について(設備改造)

・図面と部品図をみて取り付くか確認します。

 ※取り付かない場合は、担当者に確認する。

・部品を仮止めして可動部との干渉が無いか確認。

・古い部品と新しい部品を取り替える際は、ケガキを入れて、誰でも復元

 出来るようにする。

・作業中は、身の回りの整理整頓を行う。

・他人にケガをさせる危険な作業(行動)は絶対にしないこと!

・作業後はボルトの増し締めを終えた直後に指定色でアイマークをする。

・作業現場周辺の掃除をする。





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